福井総合クリニックリハビリテーション課
生活を支える「砦」になる
外来部門を担っています。同フロア内に理学療法、作業療法、言語聴覚療法が位置しており、短時間リハビリルーム 「つなぐ」も併設されています。関連施設の福井総合病院と連携しながら、社会復帰へのサポートを行っています。
また、当クリニックのリハビリ療法士が支援コーディネーターとして常勤する高次脳機能障害支援センター(福井県の委託事業です)も併設し、常に顔の見える連携をとっています。
対象となる方
当院医師の診察の下、外来リハビリテーションが医学的に必要と認められた方で、疾患別標準的算定日数内(※)の方。
- 疾患別標準的算定日数を超えられた方は、1ヶ月13単位(1単位20分)以内での介入となります。
- 疾患別標準的算定日数を超え要支援・要介護の認定を受けられている方は、 特定の疾患を除き、外来でのリハビリテーション実施が困難です。
※疾患別標準的算定日数(発症や手術からの日数):脳血管疾患 180日、運動器疾患 150日
実施しているリハビリテーション
理学療法
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現在、対象疾患の9割を運動器疾患が占めています。保存療法や術後の方には、身体機能や歩行能力改善を目標に、筋力トレーニングや基本動作練習などを実施し早期の社会復帰を目指しています。また、手術目的の方には術前から評価や指導を行います。アスレチックトレーナー資格を有する理学療法士(AT/PT)も在籍しており、スポーツ外傷などで治療を必要とされる方に、動作改善指導やコンディショニングなども含めスポーツ復帰までサポートしています。
また、脳血管・神経難病疾患の方に対しても、活動性や歩行能力向上を目標に作業療法士・言語聴覚士と連携しながら生活の質の維持を図る支援を行っております。
作業療法
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上肢の骨折や外傷後の運動器疾患の方、脳血管・神経難病疾患の方が主な対象で、どちらの疾患も約半数程度です。日常生活は「作業」の連続で成り立っており、この一連の動作の中での問題点を抽出しアプローチしていきます。運動機能を始めとして、自助具の作成・選定など、対象者の生活場面や環境に合わせた日常生活動作や生活関連動作の自立に向けた役割の再獲得、生活の質の向上を目指して支援を行っております。また、高次脳機能障害に対し的確な評価とプログラムを構築し社会復帰に向けたチームアプローチを実践しています。
言語聴覚療法
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言語聴覚療法では、失語症、高次脳機能障害、構音障害、嚥下機能障害、神経難病疾患、難聴児の構音障害と多岐に渡る疾患を対象としています。その内、高次脳機能障害の方が8~9割を占めており評価・リハビリなどの経験は非常に豊富です。
また、認知症専門医と連携を図り、もの忘れ評価を実施し、認知症の早期発見・早期診断の一役を担っています。
自動車運転評価
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脳卒中や脳外傷など脳に器質的病変を負った方が自動車運転の再開を希望された場合、または免許証の更新手続きの際に公安委員会(運転免許センター)指定の診断書が必要になった場合に、自動車運転評価を行っております。
当院での自動車運転評価は机上の検査と自動車教習所で実施する検査があり、後遺症が自動車運転にどのように影響してくるかを、ご本人・ご家族の方に確認していただくことを目的に評価しております。最終的な自動車運転の可否を判断するのは、公安委員会であることをご理解ください。
運転評価の流れ
相談・依頼
運転評価の基準
- 発症後3ヶ月以上経過し、病態が安定している方
- 認知症なし
- 独歩可能(装具、杖使用可)
- 身の回りのことは入浴以外は自立
- てんかん発作なし(過去2年発作なく、今後も発作が起きる可能性が低い場合)
- 眼科検査で両眼0.7以上、片眼0.3以上、視野150度以上(矯正あり)
- 半側空間無視、視野欠損なし
院内評価
-
①説明・同意
ご本人・ご家族双方に評価の流れをご説明します
-
②眼科検査
視力・視野を測定し、
公安委員会の基準を満たしているかを評価します
-
③机上評価
知的機能・視空間認知機能・注意機能等を評価します
-
④シミュレータ検査
教育体制ドライビングシミュレータを用いて動作能力や判断能力を評価します
院外評価
-
⑤実車評価
④までの結果が良好の場合には、
自動車学校にて実際に運転を評価します
-
⑥結果説明
評価結果の説明を行い、必要に応じて公安委員会へ提出する診断書を作成します
-
公安委員会
診断書を持って公安委員会へ行って頂きます
※院内評価の結果によっては途中でも
中断する場合があります
2023年度リハビリテーション
新規処方数
また、脳血管・神経難病疾患の方に対しても、活動性や歩行能力向上を目標に作業療法士・言語聴覚士と連携しながら生活の質の維持を図る支援を行っております。
また、認知症専門医と連携を図り、もの忘れ評価を実施し、認知症の早期発見・早期診断の一役を担っています。
当院での自動車運転評価は机上の検査と自動車教習所で実施する検査があり、後遺症が自動車運転にどのように影響してくるかを、ご本人・ご家族の方に確認していただくことを目的に評価しております。最終的な自動車運転の可否を判断するのは、公安委員会であることをご理解ください。
運転評価の基準
- 発症後3ヶ月以上経過し、病態が安定している方
- 認知症なし
- 独歩可能(装具、杖使用可)
- 身の回りのことは入浴以外は自立
- てんかん発作なし(過去2年発作なく、今後も発作が起きる可能性が低い場合)
- 眼科検査で両眼0.7以上、片眼0.3以上、視野150度以上(矯正あり)
- 半側空間無視、視野欠損なし
-
①説明・同意
ご本人・ご家族双方に評価の流れをご説明します
-
②眼科検査
視力・視野を測定し、
公安委員会の基準を満たしているかを評価します -
③机上評価
知的機能・視空間認知機能・注意機能等を評価します
-
④シミュレータ検査
教育体制ドライビングシミュレータを用いて動作能力や判断能力を評価します
-
⑤実車評価
④までの結果が良好の場合には、
自動車学校にて実際に運転を評価します -
⑥結果説明
評価結果の説明を行い、必要に応じて公安委員会へ提出する診断書を作成します
-
公安委員会
診断書を持って公安委員会へ行って頂きます
※院内評価の結果によっては途中でも
中断する場合があります
新規処方数
理学 療法 |
作業 療法 |
言語 聴覚 療法 |
||
運動器 疾患 |
肩 | 1797 | 21 | |
肘 | 51 | 3 | ||
手 | 6 | 73 | ||
手指 | 0 | 34 | ||
股 | 329 | 0 | ||
膝 | 995 | 0 | ||
足 | 202 | 0 | ||
脊椎 | 462 | 24 | ||
リウマチ | 53 | 9 | ||
脳血管 疾患 |
脳梗塞 | 20 | 80 | 93 |
脳出血 | 8 | 19 | 28 | |
くも膜下出血 | 0 | 5 | 8 | |
パーキンソン病 | 27 | 20 | 8 | |
物忘れ検査 | 104 | |||
合計 | 3950 | 288 | 241 | |
高次脳機能障害 | 126 | 158 |