栄養課
栄養課には、管理栄養士13人(総合病院11人、クリニック1人、福井病院1人)と調理師24人、調理員1人、調理補助4人が所属しています。
普段何気なく食べている食事ですが、栄養は治療の基礎であり、すべての治療は土台となる栄養が十分に摂取できていてこそ効果を発揮します。当院の食事は糖尿病食、腎臓食など約200種類の献立をもとに、患者さんそれぞれに合わせて食事を選択します。また、病気でない場合も生活習慣病予防のため、日本人の食事摂取基準に基づいた健康的な食事を提供しています。毎日安心しておいしく食べていただけるように心がけています。
また、入院中だけでなく退院後にも継続できるよう管理栄養士が食事内容の注意点などの情報提供を行っています。
業務内容
給食管理業務
- 総合病院の食事提供は、管理栄養士が作成し、調理師が調理、盛り付け、トレーセットまですべて院内で行っています。
- 入院患者さんに適した形状・硬さに調整した食事になるよう嚥下食ピラミッドに沿った食事を提供しています。
- クリスマスなど季節メニューや麺類・丼なども組み込み献立を構成しています。
- 地産地消を大切にしており、味噌は(株)米五、醬油はフク醬油の地元福井の企業のものを、食材に関しても福井県産米、福井県産小松菜、大豆、その他季節に合わせて福井県産のものを使用しています。
- 大量調理マニュアルに基づき、従業員の衛生、食品の中心温度測定など安全な食事提供に取り組んでいます。
- 温冷配膳車を利用し、適時適温で患者さんのところへお届けします。
- 万一の災害に備えて、米・水・災害用食品・経腸栄養剤などを備蓄しています。
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総合病院食事提供実績
2021 年度 26222 食 / 月(平均) 2022 年度 23719 食 / 月(平均) 2023 年度 22661 食 / 月(平均)
臨床栄養業務
- 入院中の患者さんの栄養状態を把握し、病態に合わせて食事の提供を行います。
- 栄養サポートチーム(NST)、褥瘡対策チーム(SCT)などのチーム回診、回復期リハビリテーションカンファレンスにも参加し、多職種と連携しチーム医療に取り組んでいます。
- 入院中の患者さんには月~金、外来の患者さんには月~土まで栄養指導を行っています。
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栄養管理
- 当院は、病棟担当管理栄養士を配置し、入院患者さんの食事摂取状況・栄養状態・体重の減少の有無、褥瘡の有無などを把握し、栄養管理計画書を作成しています。低栄養のリスクが高い患者さんのところにお伺いし、普段の食生活について聞き取りを行ったり、補助栄養の提案などを行っています。
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栄養指導
- 食事療法が必要とされる場合には、医師の指示に基づいて栄養相談を行います。
入院中から栄養相談を開始し、外来でも継続可能です。
原則、予約制となっておりますので、ご希望の方は担当医師にご相談ください。
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栄養指導実績
2021 年度 入院:1657 件 外来:1360 件 2022 年度 入院:1272 件 外来:1298 件 2023 年度 入院:1034 件 外来:1288 件
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栄養サポートチーム(NST)
- NSTとは医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、言語聴覚士など多職種が協力して、安全かつ有効な栄養管理を行うための医療チームです。栄養状態が悪いと治療効果が得られにくく、合併症を引き起こすリスクが高くなります。さまざまな職種のメディカルスタッフが連携・協働し、それぞれの専門分野での経験や知識、技術を集約することで入院中の患者さんの生活の質(QOL)の維持・向上をサポートしています。
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NST介入実績
2021 年度 753 件 2022 年度 796 件 2023 年度 800 件
糖尿病教室
福井総合クリニックにて糖尿病教室を開催しています。医師・管理栄養士・薬剤師・看護師・理学療法士・歯科衛生士が糖尿病に関することをいろいろなテーマでお話します。
予約は不要で、開催予定はホームページに随時掲載しています。糖尿病のある方、なくてもご興味のある方はご参加いただけます。
教育制度
栄養課では実践的な知識や技能の習得を目的に研修を行い、管理栄養士・調理師のスキルアップに努めています。
日常業務を行う中で、個人の特性や成長スピードに合わせて指導し、現場で仕事を行うスキルを身につけていきます。