福井病院

福井総合病院と福井医療大学のちょうど中間に位置する精神科単科病院が福井病院です。西側には特別養護老人ホームの新田塚ハウスがあります。臨床と教育、そして介護のそれぞれの現場と深く連携を取りながら、精神医療の分野での役割を担ってきて今日に至っております。一般的な精神科医療はもちろんのこと、それに加えて福井総合病院に入院された患者さんの精神症状を診させていただいております。

また、福井総合病院に隣接するメリットとして最新の脳画像診断の機器を利用できる点が挙げられます。主に認知症関連疾患では脳MRI、脳SPECTが利用でき、アルツハイマー型認知症はもとより最近増加傾向にあるレビー小体型認知症に対しての初期検査であるMIBG心筋シンチグラフィやダットスキャンの検査オーダーも増えております。逆方向の連携として他の精神科単科病院と異なり、精神科受診中または入院中の患者さんの身体症状の急変時においては福井総合病院救急部で迅速な対応をしていただける点がとても安心な点であります。血液検査ひとつをみても検査部が迅速検査に対応しており、精神科の患者さんに比較的多い低ナトリウム血症や高アンモニア血症の診断に役立っております。

当院併設のデイケア「コスモス」では精神科デイケア、さらに令和4年5月からは重度認知症デイケア「コスモスプラス」を新設し、在宅での療養支援に活用しております。精神科医師それぞれが専門分野を中心に、地域の精神医療全般の担い手として今後もさらなる貢献をめざして努力してまいります。