研修医2年目の三橋先生は、日本神経学会、日本神経病理学会で発表した前障を欠損した橋小脳低形成症の症例について論文にまとめられ、Neurology International(IF=3.2)に掲載されました。
これまで、橋小脳低形成症についての前障を欠損した症例の報告は1件ありますが、幼少期に死亡した症例であり、成人まで生存した症例はありませんでした。
本例は病理解剖を実施し、脳病理を詳細に評価した上で、後天的な病変はないことから先天的な変化と結論付けた上で、前障の発生機序、関連する遺伝子および前障を欠損した先天的な疾患の報告のレビューを行った上で、前障の機能を深く論じることにより、その理解を更に深める報告となりました。
三橋先生は第一筆頭著者で発表した英文発表はこれで3本目となりました。
Mitsuhashi S*, Hayashi K*, Kawahara E, et al. Adult Case of Pontocerebellar Hypoplasia without the Claustrum. Neurol. Int. 2024, 16(5), 1132-1142.
*共同第一著者
https://www.mdpi.com/2035-8377/16/5/85