福井大学から内科専攻医として当院で研修中の上田先生の論文が、Cureus(IF=1.0)に掲載されました。腸腰筋膿瘍は稀に経験しますが、これまでの報告では黄色ブドウ球菌や大腸菌などの腸内細菌科細菌が多数を占め、緑膿菌は極めて稀です。
上田先生は長期間入院し、広域抗菌薬を投与されていた症例で、緑膿菌を血液培養から分離した腸腰筋膿瘍の1例について、既報告の文献を丁寧に調べながら、論文にまとめられました。
この内容については、第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会で発表する予定です。
上田先生は当院で研修される際に、将来的に感染症専門医を取得したいとの希望がありました。感染症専門医の取得のためには筆頭論文が1本必要になりますが、本発表でこの規定をクリアしました。
Ueda K, Hayashi K, Azuma S, et al. Iliopsoas Abscess Related to Pseudomonas aeruginosa: A Case Report. Cureus. 2024;16(10): e72463.
https://www.cureus.com/articles/310795-iliopsoas-abscess-related-to-pseudomonas-aeruginosa-a-case-report#!/