千葉・幕張で開かれた第64回日本神経学会学術大会に研修医の植田先生と田中先生が発表しました。
植田先生は低血糖によるMERS(可逆性脳梁膨大部病変)を呈した3例を臨床放射線学・臨床病理学的に解析し、脳病理を提示した上で、MERSの病態解明に迫る病理学的特徴を発表しました。なお、MERSの脳病理についての論文報告はこれまでになく、世界で初めての提示となりました。
田中先生はCOVID-19後に亡くなられ、脳病理を取得した2例について臨床病理学的に解析を行い、その上で脳血管病変、脱髄病変が疑われた1例を主に提示し、COVID-19感染で認めた脳病理学的変化について報告をしました。
どちらも大変貴重な症例報告であるため、座長ならびに会場の先生からも、感嘆の声が漏れました。
低血糖を背景とした可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎・脳症（MERS）の放射線・病理学的検討
植田碧、林幸司、浅野礼、佐藤万美子、林広美、三浦豊章、林浩嗣、小林康孝
COVID-19感染後に中枢神経系に髄鞘淡明化，出血，梗塞及び血管炎を認めた1剖検例
田中雄大、林幸司、浅野礼、佐藤万美子、林広美、林浩嗣、小林康孝
