2023年6月18日に福井で行われた、第250回内科学会北陸地方会で、侵襲性肺炎球菌感染症を契機に多発性骨髄腫を発症した症例について発表しました。
田中先生が提示した症例は23A型による侵襲性肺炎球菌感染症であり、肺炎球菌ワクチンでカバーできない抗原型です。肺炎球菌は莢膜を有する細菌で、多発性骨髄腫では莢膜を有する細菌に対し、抵抗力が弱くなることが知られています。
感染症加療経過中に多発性骨髄腫を示唆するマーカーが増悪し、最終的に多発性骨髄腫を合併したと診断しました。
貴重な症例報告のため、会場内から質問が出て、田中先生は丁寧に答えられていました。
23A型侵襲性肺炎球菌感染症による関節炎性敗血症及び化膿性椎間板炎を契機として多発性骨髄腫と診断された1例
田中雄大、林幸司