専攻医

内科
専攻医プログラム

INTERNAL MEDICINE

内科学の魅力!

内科学は、古来から医学においてその基礎中心となっている学問です。内科学の根幹は患者の問診、診察、臨床推論の技術であり、この手法は全ての医学の基本となるもので、これから先のいつの時代も必要とされる学問です。内科学は細分化されてはいますが、患者は特定の臓器の不具合で来院されるだけではなく、様々な臓器の不調が合わさった訴えで来院されることもあります。そのため、common diseaseに対してはある程度対応できるジェナラルな能力と、専門性を高めて特定臓器に強くなるスペシャルな能力の2つを養成することが求められます。さらに近年は、この2つに加え、全人的なケアが叫ばれ、患者をトータルに診ることができる能力が求められています。

“Typical is atypical. Atypical is typical.”という言葉が示すように、臨床では主訴、診断、経過などにおいて、典型的な症例は稀で、非典型的なものが圧倒的に多く占めています。私たちも内科学に携わりながら日々、目新しい症例に出会うことで興味が尽きず、内科学の奥の深さに楽しさを覚えます。

福井県では内科医が圧倒的に不足しており、どの専門分野でも個人の活躍の幅が広くなります。また、大都市圏では、専門医を取得するまで外来経験ができない施設も多々ありますが、福井県では早い時期から外来経験を積むことが一般的です。当院のプログラムでは、特定臓器にこだわらない幅広い疾患に対して、一般外来・救急外来・入院管理を行うことができ、専攻医1年目から専門外来や入院管理を経験することで、ジェネラルにもスペシャルにも対応ができる環境を整えています。

FEATURE

当院の内科専攻医プログラムの魅力

  • 学閥がなく、
    人事の悩みがない

    当院の特徴として、学閥がないことです。各診療科の科長や指導医の出身大学も特定の大学に偏りはありません。
    また、内科研修中にローテする病院や専攻科は専攻医の希望を優先しており、人事の悩みは全くありません。

  • 福井県内で
    完結するプログラム

    当院のプログラムの特徴として、提携病院は県内に限定されており、福井県内でのローテで専門医取得を希望する専攻医のニーズを満たします。

  • 診療科を決めずに
    内科研修を行うことも可能

    初期研修医中に一つの臓器に絞りたくない、絞れないと感じる専攻医もいます。
    当院はまずは内科で専攻をしたいという専攻医を歓迎しています。また、回診もカンファレンスも内科全体で行うため、特定臓器に絞らない研修を実現しています。

  • 内科の垣根が低く、
    幅広い症例が経験できる

    当院の内科診療システムは、総合内科外来や一般内科救急を必ず担当頂きます。そのため、担当患者の症例は必然と幅広くなります。特定臓器に専門を絞った専攻医は、上記に加え、専門外来も担当して頂きます。

  • 救急車は年間2000台を超えており、
    豊富な救急症例を経験できる

    当院の救急車は年間2000台を超えています。その中で内科救急は当番の内科医がファーストタッチから診療を行うシステムです。そのため、救急医がファーストタッチをする病院に比べ、経験する症例数は多くなり、必然的に幅広いものとなります。

  • 総合内科診療の環境が充実

    当院の専攻医は総合内科外来を必ず担当頂きます。総合内科外来は午前2枠、午後1枠の計16コマあり、県内で一番充実しています。

地域包括ケアシステムを独自に構築
これからの時代の医療を経験できる!

当院がカバーする医療圏は、福井市~坂井市~あわら市となっており、県内でも屈指の超高齢化が進むエリアです。当院は急性期病棟だけではなく、回復期・地域包括病棟を有しており、様々な段階の入院患者を適切に管理することが求められます。それだけではなく、グループ内に老健や特養などの施設に加え、訪問看護ステーション、外来リハビリテーション、デイケアの環境が整い、入院した患者の背景から退院後に必要となる社会サービスまで含めたトータルケアを常に追求し、提案しています。

現在の医療は、急性期医療だけを管理できればよいといった考えは既に崩れており、その先を見据えて適切に管理することが求められています。当院の地域包括ケアシステムは県内でも有数であり、これからの医師に必要な能力が若い学年から自然と身に着きます。

FLOW

内科研修の流れ

内科専門研修プログラム

内科専門研修医プログラム(概念図)

  • 専攻医期間中の2年間は基幹施設の当院で研修を行います。
  • 主担当医として入院から退院まで診断・治療を通じ、さらに社会的背景・療養環境調整を行いながら、全人的医療を実践できる内科専門医を目指します。
  • 外来は専門外来と総合診療外来を、救急は内科系全般を包括する救急を担当することで、ジェネラルにもスペシャルにも強い内科医師を養成します。

症例数

各診療科の症例数は福井総合病院・福井総合クリニックホームページの各診療科紹介ページでご確認ください。
※別ウィンドウでページが開きます。

指導医数(常勤医)

  • 日本内科学会指導医 10名
  • 日本内科学会総合内科専門医 10名
  • 日本消化器病学会 認定消化器病専門医 2名
  • 日本循環器学会循環器専門医 5名
  • 日本糖尿病学会専門医 1名
  • 日本内分泌学会専門医 1名
  • 日本腎臓学会腎臓専門医 2名
  • 日本神経学会 神経内科専門医 3名
  • 日本感染症学会専門医 1名
  • 日本リウマチ学会専門医 2名

定員

内科専攻医定員 3名

DEPARTMENT

各診療科紹介

循環器
内科

循環器内科
  • 当院は日本循環器学会認定の循環器研修施設、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)の研修関連施設に指定されており、内科専門医取得のための研修を行いながら、循環器専門医、CVIT専門医を取得するための研修が可能です。
  • 専攻医の数が少ない分、専攻医1人当たりの症例が豊富で、心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション、ペースメーカー植え込み術においては、優先的に携わることができます。また1人の専攻医に対する指導医の数が多いため、困った症例などをすぐに相談できる体制になっています。
  • 不整脈に対するカテーテルアブレーションや、ICD植え込み、CRT、TAVIなど当院で実施できない手技に関しては、県内関連病院と連携したプログラムにより経験することが可能です。

脳神経
内科

脳神経内科
  • 当院の脳神経内科の特徴は、リハビリテーション診療を兼務していることです。そのため、急性期の神経疾患のみならず、回復期やレスパイト入院など、幅広いステージの患者を対象としています。また、救急診療は内科系で担当しますので、一般内科疾患も幅広く経験ができます。教育体制も充実しており、週1回の総回診と週2回の臨床カンファレンスを行っており、臨床で困った症例などをすぐに相談できる環境があります。
  • 当院は特に脳卒中、認知症の診療に力を入れており、専門外来を開設しています。脳卒中は慢性期~維持期に必要な装具・ボツリヌス療法について、積極的に行っております。認知症はこれからの時代を見据え、さらに拡充・発展させる計画を立てています。
  • 学術活動も盛んで、2022年度実績で学会発表は11件、論文は英文6本、邦文1本と北陸3県の市中病院での実績はトップクラスです。
  • 当科は新専門医制度における教育施設となっており、内科研修を行いながら神経専門医を取得することが可能です。さらにキャリアの幅も広く、リハビリテーション医学会教育施設、認知症学会教育施設、脳卒中学会教育施設に認定されており、これらの専門医の取得も可能です。また、市中病院ながら、当科在籍のまま医学博士を取得できるルートを用意しています。

腎臓
内科

腎臓内科
  • 腎臓内科は急性腎不全、慢性腎不全、糸球体腎炎などの外来、入院診療を行っています。入院中には、週に1回、看護師、リハスタッフ、栄養士、ソーシャルワーカーなど、多職種での腎臓カンファレンスを行い、患者様の腎機能やADL、栄養状態に応じた腎臓病教育を行っています。
  • また、当院には外来透析室があり、月水金午前午後、および、火木土午前の3クールで合計45人から50人ほどの患者様の通院透析治療を行っています。
  • 相応しい症例があった場合は学会発表することも可能です。急性期から慢性期、また透析治療まで、幅広い疾患を診療することができる環境です。

消化器
内科

消化器内科
  • 当科は消化器内科疾患全般(上下部消化管、肝胆膵領域)を担当しており、上下部消化管内視鏡検査や、早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの内視鏡治療も行っています。
  • また、潰瘍性大腸炎に代表される炎症性腸疾患や、肝疾患に関しては、B型・C型肝炎や肝硬変患者の精査や加療も積極的に行っております
  • 胆膵領域では緊急性の高い閉塞性胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ術や、高齢化に伴い増加傾向にある胆管癌の精査加療も行っています。
  • 消化器疾患は多様であり、症例数も多く、緊急を要する疾患もあります。内視鏡診断・治療をはじめ専門性の高い疾患に対しても幅広く学ぶことができるだけではなく、外来診療や救急当番では消化器疾患以外の症例も多いため幅広いジャンルの疾患を研修期間中に経験できます。当科での研修をお待ちしております。

糖尿病・内分泌
内科

糖尿病・内分泌内科
  • 当科は、糖尿病、甲状腺疾患(バセドウ病、慢性甲状腺炎)、その他の内分泌疾患の診療を行っています。糖尿病の外来管理数は900症例超、甲状腺疾患も十分な症例数があり、早い段階から豊富な外来経験が可能です。
  • 入院では、糖尿病教育入院の他、他診療科からの院内コンサルトも受けており、幅広い症例を経験できます。
  • 糖尿病チームがあり、医師、看護師、栄養士、薬剤師、リハセラピストで連携をとり、教育入院における患者教育、糖尿病教室、スタッフ勉強会なども積極的に行っています。
  • NSTラウンドでは、栄養管理なども学ぶことができます。

感染症
内科

感染症内科
  • 感染症内科は専門医1名で担当しており、主に感染症コンサルテーション、感染症教育、感染制御を担当しています。感染症診療チームは専門医の他、感染管理認定看護師、感染制御専門薬剤師、臨床検査技師と共に、週1回の血培・耐性菌カンファレンスと、感染制御ラウンドを行い、月1回の感染制御カンファレンスを行っています。
  • 感染症教育としては、週1回、研修医やコメディカルを対象に、抗菌薬や微生物の講義を年間を通じて行っています。楽しく感染症を学べるように、スイーツカンファとし、院内全体の感染症診療のレベルアップを図っています。
  • 感染症専門医の他、ICDやその他専門資格も同時に取得することが可能です。
Message

指導医からのメッセージ

ジェネラルマインドを持ったスペシャリストになる!

当院の内科の特徴は、診療科の垣根が非常に低いことです。それぞれの医師は各臓器の専門家でありながら、担当する症例はその日に偶然診療した患者をそのまま診療することが多く、自然とジェネラルな能力が身に着きます。もちろん、自分の専門ではない診療科では適切にマネージメントが困難な場合がありますが、医局は1つで、様々な診療科のDrが、バラバラに座っているため、風通しがよく、コンサルトの敷居が非常に低いことが特徴です。また、内科指導医との距離も近いため、上級医から知識を吸収しつつ、自身の専門性や診療能力を高めることが可能です。

まだまだ発展途上の内科プログラムではありますが、専攻医の希望を踏まえつつ、内容をブラッシュアップする予定ですので、ぜひとも当院の内科プログラムに応募下さい。

内科 白崎 温久 医師

内科

白﨑 温久 医師

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ぜひ、一度見学においでください。
皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

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