研修医2年目の浜田先生は、頭蓋形成術後に頭部画像で二重頭蓋骨徴候を呈した症例についての論文をまとめられ、Cureus(IF=1.2)に掲載されました。
二重頭蓋骨徴候に関しては、福井総合病院でも論文をまとめましたが、これまでは血腫の石灰化により、頭蓋骨がまるで二枚に見えるような画像を呈するものと理解されていました。
しかし、今回は頭蓋内血腫とは異なる画像を呈しており、明らかに人工物のようにみえました。
おそらく2枚目の頭蓋骨は人工硬膜が移動したものと考えられましたが、これを古典的な二重頭蓋骨徴候とは明らかにことなるため、これを含めて新たな二重頭蓋骨徴候を呈する病態であると提案し、二重頭蓋骨徴候の理解を広げる報告となりました。
Hamada H, Hayashi K, Suzuki A, et al. Double Skull Sign After Cranioplasty: A Case Report. Cureus.2024;16(4): e57892. doi:10.7759/cureus.57892
https://www.cureus.com/articles/245120-double-skull-sign-after-cranioplasty-a-case-report#!/