松山先生はギラン・バレー症候群の慢性期に対して上肢単関節型HALを用いて食事摂取が可能になった症例について論文をまとめられ、Cureus(IF=1.0)に掲載されました。
これまでHALは神経変性疾患や脳卒中後などの中枢神経系の運動機能障害に対する報告は多数ありますが、末梢神経障害に対する有用性は稀でした。
また、ギラン・バレー症候群に対するロボット支援トレーニングについては歩行障害のみにとどまり、上肢機能については報告がありませんでした。
今回は世界で初めてギラン・バレー症候群の上肢機能についてのロボット支援トレーニングの有用性の報告となり、HALのエビデンスをさらに充実させるものとなりました。
今回の論文の内容につきましては、第54回日本リハビリテーション医学会北陸地方会で発表したものになります。オープンアクセスとなっておりますので、興味がある方はご覧ください。
Matsuyama T*, Hayashi K*, Sato M, et al. Elbow Joint Hybrid Assistive Limb Treatment Improves Upper Limb Dysfunction in Guillain-Barré Syndrome: A Case Report. Cureus. 2024;16(9): e68586.
*共同第一著者(論文内に明記)
https://www.cureus.com/articles/288448-elbow-joint-hybrid-assistive-limb-treatment-improves-upper-limb-dysfunction-in-guillain-barr-syndrome-a-case-report#!/