研修医2年目・浜田先生は大動脈解離解離を合併したCADASILの症例報告をまとめられ、Cureus(IF=1.0)に掲載されました。
私たちの施設で大動脈解離を合併したCADASILを経験しましたが、大動脈解離が偶然に合併したのか、それともCADASILと関連があるのかは不明でした。さらに、CADASILは小血管病と認識されていることから、大血管に病変を形成することはほとんど知られていません。
しかし、家族性に大動脈瘤を合併した症例や、CADASILの動物モデルで大動脈病変を証明した論文があること、またヒトで他動脈での動脈解離を合併した報告があることを踏まえ、CADASILと大動脈解離は関連性があると推測され、査読を経て掲載に至りました。
本演題の内容は、浜田先生が発表された第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会で発表した内容をブラッシュアップしたものになります。
浜田先生は本報告で筆頭著者として4本目の報告となりました。
Hamada H*, Hayashi K*, Sato M, et al. Cerebral Autosomal Dominant Arteriopathy with Subcortical Infarcts and Leukoencephalopathy (CADASIL) with Aortic Dissection. Cureus.2024; 16(11): e72852. doi:10.7759/cureus.72852
(*共同筆頭著者:本文に記載)
https://www.cureus.com/articles/311438-cerebral-autosomal-dominant-arteriopathy-with-subcortical-infarcts-and-leukoencephalopathy-cadasil-with-aortic-dissection#!/