研修医2年目の田中先生の論文が、Neurology India (IF=1.663)にアクセプトされました。
頭部CTにて頭蓋骨が二枚あるように見える、Double skull signについては、これまでに新生児期と学童から成人で報告があります。
新生児期は主に吸引分娩での頭血腫が、学童から成人期は、硬膜下血腫などの血腫が石灰化し、二重の頭蓋骨のように見えるユニークな徴候です。
これまで新生児期と成人期が別々に報告され、統一されていませんでしたが、田中先生は新生児期に完成したものは、頭蓋骨変形を伴うことが多いこと、成人期は頭蓋骨変形は見られないことを指摘した上で、本例は成人例ではあるものの、頭蓋骨の変形を伴っていたため、先天型のDouble skull signであったと分析されました。
これらの考察はこれまでに報告のない新規の考察であったため、高く評価され、国際誌へアクセプトされました。
田中先生はたすき掛けで当院に1年研修され、現在は福井大学附属病院にて研修されております。研修医2年目で国際誌掲載は快挙です。
Tanaka Y, Hayashi K, Sato M. Double Skull Sign. Neurol India, in press.