専攻医

リハビリテーション科
専攻医プログラム

rehabilitation

リハビリテーション科とは

リハビリテーション科専門医(リハビリ専門医)は主として外来・入院患者に対し、個々人の能力的ゴール・社会的ゴールを設定し、リハビリテーション評価の上、加療を計画し、処方をする医師です。

リハビリ専門医の診療領域は内科・外科にとどまらず、ほぼ全ての疾患を対象とします。また、リハビリ専門医が扱う疾患のステージは急性期、回復期、生活期まで全て対象としており、一人の患者さんを長く担当をします。そのため、入院・外来のみならず、在宅診療も対象となります。

地域医療構想や今後の病床需要予測で示す通り、回復期病床が全国的に不足しているため、日本全体でみても回復期病床が急拡大しており、リハビリ専門医が圧倒的に不足しています。リハビリ専門医不足のレベルは深刻で、全ての診療科で最も不足をしているというデータもあるほどです。

merit

キャリアの上で、
リハビリ専門医のメリット

リハビリ入院は
基本、緊急入院なし!
専攻医として研鑽を積まなければならない時期に大切なライフイベントの重なりがちな女性にもおすすめで、家庭の時間を大切にできます。
究極の総合診療科!
リハビリは守備範囲が広いため、様々な疾患を対象とします。
やりがいや
満足度が高い!
対象患者は若い世代を扱うことが多いため、社会復帰や職業支援などに貢献することも、日々のやりがいにつながります。
求人単価が高い!
リハビリ専門医は全国的に希少な資格のため、他科と比べて高単価な求人が多数あります。もちろん、専門医取得後も当院にずっと残って頂くことも大歓迎です!
超ホワイト診療科!!
リハビリ専門医は評価と治療計画を立てるのがメインの仕事です。実際の治療はリハセラピストが行います。時間内のみの勤務となり、バーンアウトが少ない診療科といえます。
高い専門医合格率!
当院のプログラムを修了すると、確実に専門医に合格する能力が培われます。

当院のリハビリテーション
専攻医プログラムは


一味違います!

脳神経内科同等のスキルが身に着く

当院のリハビリプログラムにおいて、日常診療は脳神経内科疾患を主として扱っています。
そのため、脳卒中、パーキンソン、認知症、髄膜炎などの疾患を日常的に診療しつつ、リハビリ入院患者の管理や病院全体のリハビリ処方を行っています。少し大変に思うかもしれませんが、数多くのリハビリ専門医が在籍しており、チームで診療を行っていますので、無理なく診療ができます。

総合診療のスキルが身に着く

リハビリは全ての疾患を対象とするため、リハビリ専門医は究極の総合診療科と表現されます。実際にリハビリ目的に入院される 患者さんは多岐に渡り、入院中に起きた問題について、薬物療法からリハビリ療法まで行っています。
また、当院の救急診療は内科系として担当するため、様々な内科疾患を直接診療します。
希望のある専攻医は、当院の総合内科外来の外来診療も可能です。

リハビリ専門医だけじゃない!
他の専門医も同時に取得を目指す

当院は脳卒中学会教育施設、認知症学会教育施設、感染症学会教育施設に指定されており、どれもリハビリ専門医をベースとして取得が可能です。脳卒中・認知症の2つの専門医資格取得は、当院のプログラムの基本としています。

また、感染症専門医および教育責任者も診療科内に常勤で勤務していますので、希望のある専攻医は取得可能です。

市中病院の所属で、医学博士の取得を目指す

当院の大きな特徴として、医学博士を取得するルートを確立していることです。
研究は提携する福井医療大学の研究リソースを用いて行い、提携する医学部教室での医学博士取得を目指します。

subspecialty

リハビリ専門医から取得可能な
専門医の例

  • 脳卒中専門医
  • 認知症専門医
  • 頭痛専門医
  • 感染症専門医
  • 抗加齢医学専門医
  • 緩和医療専門医
  • 骨粗鬆症学会認定医
  • 集中医療専門医
  • 臨床遺伝専門医
  • 睡眠医療専門医
  • 漢方専門医
  • 臨床栄養代謝専門医
  • 日本登山医学会専門医
  • 日本臨床神経生理学会専門医
  • 老年精神医学会専門医
  • 神経病理認定医

当院のプログラムは

キャリアアップができます!

神経系リハビリテーションをベースとしたプログラムのため、脳卒中診療や認知症診療が豊富です。
当院は日本脳卒中学会の教育施設、認知症学会の教育施設に指定されており、
リハビリ専門医取得後、どちらの専門医も取得可能です。

福井総合病院が提案する
4つのキャリアプラン!

01
脳神経リハ医専門コース
リハビリ専門医
脳卒中専門医
認知症専門医
02
感染症専門医取得コース
リハビリ専門医
感染症専門医
03
精神保健指定医取得コース
リハビリ専門医
精神保健指定医(+認知症専門医)
04
脳神経内科専門医
同時取得コース
リハビリ専門医
内科専門医
神経内科専門医
01 04
すべてを
組み合わせる
ことも可能!

さらに・・・ 医学博士の
オプションも!

  • 医学部教室と連携し、
    医学博士取得の実績があります!
  • 研究は、福井医療大学と連携し
    基礎から臨床研究まで行うことが
    できる環境が整っています!
  • リハビリ領域では
    大学教員の募集も多く
    医学博士の取得で
    キャリアが広がります!

希望のある専攻医は、リハビリ専門医を取得後、関連施設である福井病院精神科での勤務も可能です。福井病院精神科で3年勤務をすると、精神保健指定医の取得が可能となり、神経系・精神医学系のリハビリ診療の分野で仕事の幅が広がります。
特に、認知症領域に興味のある方にはお勧めのキャリアプランです。

関連施設の福井医療大学はリハビリ療法士を養成しています。
その研究リソースを活かし、当科所属のDrも、所属はそのままで他医大で医学博士の取得をしています。

リハビリ専門医として充実する
資格取得を応援しています!

様々な技能を身に着け、リハビリテーション診療の面白さを追求し、診療技能の幅を広げましょう。当院はキャリアアップを応援しています!

当院で推奨する資格・技能など

研修会・資格など 可能となる技能など
義肢装具等適合判定医師研修 補装具費支給意見書の記載
嚥下機能評価研修 胃瘻増設前の嚥下内視鏡実施時の診療報酬点数算定
回復期リハビリテーション病棟専従医師研修会 回復期リハビリ病床の専従医師の資格
ボツリヌス治療講習 ボツリヌス療法の施術資格
がんのリハビリテーション研修 がんリハの処方時の診療報酬点数算定

診療科内で、スキル向上の指導をします。専門医取得前後にはこれらの技能を身に着けて頂きます。

04脳神経内科専門医とリハビリ専門医の
同時取得を目指す方へ

日本で唯一
脳神経内科専門医と
リハビリ専門医を
同時に取得可能な
プログラム
です。

  • 当院は日本リハビリテーション学会認定の基幹施設であると共に、日本内科学会の基幹施設及び日本神経学会の教育施設となっています。
  • また、診療科内にリハビリテーション科指導医・内科指導医・脳神経内科指導医が在籍しており、これらの資格を一貫して取得することができます。
  • 脳神経内科専門医とリハビリテーション科を同時に取得を目指す専攻医にぴったりなプログラムです。

モデルカリキュラム

リハビリテーション科専攻医プログラム
week

研修の週間計画

基幹施設
(新田塚医療福祉センター福井総合病院)

8:30-9:00 rTMS
8:30-9:00 抄読会
9:00-10:00 カンファレンス
9:00-12:00 病棟業務
10:00-12:00 総回診
13:30-14:00 rTMS
13:30-16:30 脳卒中リハ外来
13:30-16:00 高次脳機能障害外来
13:30-16:00 物忘れ外来
13:00-16:00 検査(VF/VE/筋電図)
16:00-17:00 装具カンファレンス

連携施設

  • 木村病院
  • 福井大学医学部
    附属病院

木村病院

9:00-13:00 外来・病棟勤務
9:00-13:00 TMS・ボトックス外来
14:00-15:00 神経筋電図検査
15:00-18:00 VE・VF検査
18:00-19:00 リハ合同ミーディング
13:00-14:00 医局会
14:00-18:00 外来・病棟勤務
15:00-17:00 装具外来
14:00-17:00 訪問診療
17:00-18:00 症例検討会
研修の年間計画はこちら
year

研修の年間計画

福井県専門研修プログラムに関連した
全体行事の年度スケジュール

全体行事予定

  • 4
    • SR1:研修開始。研修医及び指導医に提出用資料の配布(新田塚医療福祉センターHP)
    • 指導医・指導責任者:前年度の指導実績報告用紙の提出
    • SR3修了者:専門医認定一次審査書類を日本専門医機構リハビリテーションか研修委員会へ提出
    • 研修PG管理委員会開催
    • 福井県専門研修プログラム参加病院による勉強会(症例検討・予演会 1/2M)
  • 6
    • 日本リハビリテーション医学会学術集会参加(発表)※開催時期は要確認
    • 福井県専門研修プログラム参加病院による勉強会(症例検討・予演会 1/2M)
  • 7
    • SR3修了者:専門医試験(筆記試験、面接試験)
  • 10
    • SR1:SR1、SR2、SR3:指導医による形成的評価とフィードバック(半年ごと)
    • 次年度専攻医募集開始(新田塚医療福祉センターHP)
    • 福井県専門研修プログラム参加病院による勉強会(症例検討・予演会 1/2M)
  • 11
    • SR1、SR2:次年度研修希望施設アンケートの提出(研修PG管理委員会宛)
    • 次年度専攻医内定
  • 12
    • 日本リハビリテーション医学会学術会演題公募(12〜1月)※詳細は要確認
    • 福井県専門研修プログラム参加病院による勉強会(症例検討・予演会 1/2M)
  • 2
    • 福井県専門研修プログラム参加病院による勉強会(症例検討・予演会 研修発表会を兼ねる)
  • 4
    • その年度の研修終了
    • 研修プログラム連携委員会開催(研修施設の上級医・専門医・専門研修指導医・他職種の評価を総括)
    • SR1:SR1、SR2、SR3:研修目標達成度評価報告用紙と経験症例数報告用紙の作成(年次報告)
    • SR1、SR2、SR3:研修PG評価報告用紙の作成
    • SR1:指導医・指導責任者:指導実績報告用紙の作成(書類はSR1、SR2分は翌月に提出、SR3は当月中に提出)
    • 研修プログラム管理委員会開催(SR3研修終了の判定)
Message

指導医からのメッセージ

近年、リハビリ科に興味を持ってくれる研修医や学生が増えているのは嬉しい事です。その一方で、リハビリ科を選択することに、「リハビリ科は需要があるのか」、「転職を考えた時に雇ってくれる病院はあるか」、「開業ってできないのではないか」、「キャリアがイメージできない」など、不安な声を上げる研修医や学生によく出会います。更に、指導医側の多くが背景に整形外科、脳外科、神経内科などの専門医資格をもっているため、そういった研修医や学生に対し、本当にリハビリ科に直接就職を勧めてよいのか迷うという声も聞こえてきます。

実際には、リハ専門医の絶対数の不足から、他領域の診療科と比べて非常に多くの求人があるのが事実ですし、開業を考えるときには、他領域の開業形態とは発想の異なるクリニックを作りやすく、領域の重複からの集患競争などとは無縁で、安定した開業ができることが多いといった特徴があります。そして、専門医資格の不安に対しては、当院は多様なキャリアプランを用意し、リハビリ科の可能性を最大限に広げ、夢が描けるように支援しています。

リハビリ科の最大の魅力は、何といっても「全人的な医療」です。疾患名ではなく、患者の抱える障害自体に目を向け、生活状況や社会背景を考慮しつつ、その人らしいゴールを一緒に見つけ、チーム医療でリハビリを通じてゴール達成に向かっていきます。仮に薬物療法としては治療法が確立されていない疾患を抱えた患者が目の前に来たとしても、介護保険・難病・身体障害者手帳・障害年金などの社会調整に加え、運動療法としてリハビリを計画し、障害を抱えながらも、社会の中でその人らしく生きられる方法を一緒に見つけることを大切にしています。そういった背景もあり、社会からも必要とされる医療をリハ専門医は提供でき、日々やりがいを感じています。

当院の専攻医プログラムは、神経系リハビリテーションを母体としており、他にはない魅力やキャリアプランがあります。見学はいつでも歓迎です。リハ専門医を基本としたベストなキャリアを、一緒に見つけましょう。

リハビリテーション科 林 幸司 医師

リハビリテーション科

林 幸司 医師

病院見学に
来ませんか?

実際の職場を見て・感じて、
もっとリアルにイメージしてみませんか?
当院は、地域の人から親しまれるような
あたたかな雰囲気です。
ぜひ、一度見学においでください。
皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

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